今回は旅行に行くなら、「デジタル一眼(ミラーレス)とGoPro、どちらを持っていくべき?」というテーマでお届けします。
僕は、
デジタル一眼(ミラーレス)では「SONYのα7Rⅱ」を、
アクションカメラではGoProを愛用していて、
これまでに使ってきた中で気づいたこと、わかったことをベースにお届けしていきたいと思います。
結論から言うと、どんな旅行でどんな風に撮影を楽しみたいかで、デジタル一眼を使うのが良いのか、それともGoProが良いのか大きく変わってきます。
Contents
GoProと一眼レフは正反対に位置するカメラ
まず押さえておきたいポイントは、GoProとデジタル一眼はお互い正反対に位置するカメラだと言えます。
特徴や短所も面白いくらい正反対なのです。
そこで、どんな人がデジタル一眼に向いていて、どんな人がGoProに向いているのかを徹底的に紹介したいと思います。
GoProとデジタル一眼の位置付け
まずは、GoProとデジタル一眼の位置付けに付いてお伝えしたいとお思います。
デジタル一眼は、苦労してでもプロレベルの感動的な動画を求める人向け
デジタル一眼の素晴らしいところは、圧倒的で感動的な動画や写真を撮影できる点です。
また、一眼レフが初めての方でもいきなりプロレベルの写真が撮れてしまうことが人気となって、とても流行っています。
特徴1:美しいボケ感
美しいボケ感を出すことができます。例えば、夕日の沈む風景を撮影する場合、夕陽にピントを合わせて、手前にある植物や陽に照らされた人たちをぼかせることができたり、かなりドラマチックな演出をかけられます。
特徴2:色の再現力がズバ抜けています
さらに色の再現力が圧倒的にズバ抜けています。空の青、木々の緑、街並み、人の笑顔、どれを切り取っても素晴らしい色の発色があります。
これはイメージセンサーという風景イメージを感知するセンサーの大きさの違いに由来しています。
デジタル一眼にはフルサイズという35mmの大きなイメージセンサーが搭載されているんですね。
特徴3:4000万画素
そして、4000万画素あるので、写真全体がとてもクリアで綺麗ですね。
最近では、6000万、8000万画素数というカメラまで出てきました。
特徴4:編集で全てどうにかなる
「後で見返した時、逆光で何も見えない、、」 「もっと、この部分の発色をよくしたい、、 」「空の色の青さをもっとだしたい、、、」
などなど後で見返すと、撮影した写真に満足いかない場合がありますが、これらは簡単な編集作業で全て解決することができます。
デジタル一眼の欠点
しかし、良いことばかりではありません。
欠点1:1.5kgの重量に耐えられるか
僕のα7Rⅱは、レンズを入れると、1.5kgほどあります。
旅行の荷物とは別に、このカメラを一緒に持ち歩く覚悟がいるレベルですよね 笑
デジタル一眼の写真のクオリティーの高さを一度知ってしまうと、病みつきになり持ち歩いていますが、、、
欠点2:おおきすぎる
そして、大きいのです。
リュックにどう入れようか、収納しようかなど、を考えなければなりませんし、肩や首に下げている時も邪魔になります。
欠点3: GoProの8倍以上のコスト
一番大きいのは値段でしょうか。
GoProは最新機種でも55,000円程度で購入できますが、たとえば僕のSONYのα7シリーズは本体だけで、20万円前後します。
そして、本体だけでは撮影できないので、別途レンズを購入する必要があるのですが、このレンズがまた高いわけです。
ズームレンズですと、安いものは5万〜高いものは30万程度してしまいます。
GoProは激しいアクションとともに撮影する超お手軽高性能カメラ
次にGoProの特徴と欠点を見ていきましょう。
特徴1:ポケットサイズに入る
なんといってもポケットにスッポリと収まってしまう。サイズという点です。
リュックのサイドポケットにスッポリとおさまるので本当に便利です。
海の中で撮影する際も、全く邪魔になりませんし、腕や頭などにつけておけば、両手が空くので、さらに楽しむことができます。
特徴2:雑に扱える
GoProの耐衝撃性能は非常に高く、落としても壊れることはありません。
どんなにハードなアクティビティーの最中でも簡単に撮影ができることをコンセプトに作られたカメラなので、耐水、耐衝撃、防塵埃など非常に頑丈に作られています。
ゆえに、ある程度雑に扱うことができるのです。
とくに旅行中は、常に鞄の中を綺麗に整理しておける訳ではありません。
シャッターチャンスが訪れたら、その瞬間に取り出し、撮影が終われば、ぽいっと鞄の中に放り込んでおけますし、鞄の中で傷がついたりすることもほとんどありません。
特徴3:そのまま海の中にザブーンといける
もし南国リゾートのビーチで撮影をしたいなら、GoProの場合は、GoProを持ったまま、ビーチにザブーンと潜れます。
そしてモニターを見ながら普段通りの撮影や操作ができます。
さらに、ヘッドマウントなどをつければ、両手を開けることができ、自分の向く目線と同じアングルで撮影ができます。
特徴4:強力すぎる手ぶれ補正で、揺れを気にする必要なし
たとえば、登山を楽しむ場合、パラグライダーを楽しむ場合、ウォーターバイクを楽しむ場合、いちいち映像の安定感などを気にしていられません。
ですが、GoProなら安心です。どんなゆれや衝撃も強力すぎる手ぶれ補正のおかげで、ブレのない映像を撮ることができます。
特にHERO7以降のGoProの手ぶれ補正力はどのアクションカメラよりも優れています。
激しい揺れの際は、ぜひhyper smooth 2.0モードを使って撮影をましょう。
コンパクトなのに4K
GoProを使う場合は、GoPro + スマホでOK
GoProを使用する場合は、
・動画撮影をGoPro
・写真撮影をスマホ
という風に使い分けるのがオススメです。
GoProは動画撮影には向いていますが、写真撮影については、僕の体感ベースだとスマホと同じレベルです。
唯一良いなと思う点は、RAW撮影ができる点ですかね、、
写真撮影はスマホで良い理由
- 画素数も1200万画素で、iPhone 11と同じ画素数
- ボケ感などの演出はiPhoneの方が上
- 画面が小さいので、どこにピントが合っているかわからないし、後で大きな画面で見ると、随分と違った印象になる。
一方スマホは、大きな画面で撮れるので構図やアングルなど正確に調節ができます。
GoProはこんな旅スタイルオススメ!
ダイビングなどアクティビティーが旅行に多いケース
まず、ダイビングや激しいアクションを伴うアクションが旅行中に多く含まれていれば、間違いなくGoProです。
- GoPro Hero 8はそのまま海に潜っても10mは耐水性があり扱いがとても楽です。
- コンパクトで撮影の邪魔にならず、手首や頭につけておけば、両手を空けたまま撮影を楽しむことができます。
- 何かアクティビティーをしている最中は、ボタン1つ押せば自動的に撮影を開始できるので、どんな時でもシャッターチャンスを逃しません。
- どんなに揺れても、体勢を崩しても超強力な手ブレし補正で安定して滑らかな映像を撮り続けられます。
とくにhyper smooth 2.0機能を使うと、感動的に滑らかになります。
反対にデジタル一眼の場合は、海には潜れませんし、レンズを装着すると、GoProの10倍以上のサイズになりますし、、重さは1kgを優に超えてきますし、手ぶれ補正もありませんので、激しいアクションを伴うアクティビティーには向いていません。
軽さ・コンパクトさ重視で、高画質な写真と動画を撮影したい方
軽さを重視するなら、ポケットにスポッと入るのGoProが断然オススメです。
理由はシンプルで、軽くてコンパクトだからです。
GoPro HERO 8 Blackサイズ
- 高さ:4.8 cm
- 横幅:6.6 cm
- 奥行:2.8 cm
α7Rⅱのサイズ
- 高さ:9.6 cm(GoProの約2倍)
- 横幅:12.6 cm(GoProの約2倍)
- 奥行:73.9 cm(GoProの約30倍 笑)
(本体60.3cm + レンズ 13.6 cm)
サイズを見ても分かるとおり、奥行きに関しては、デジタル一眼はGoProの約30倍もの長さがあります。。
動画メインの旅になる
とことん動画撮影を楽しみたい場合も断然GoProです。
GoProの凄いところは、長時間持っていても疲れない事はもちろん、持つのが無理な場合は、リュックなどのショルダーベルトにマウントさせておけば、持たなくても撮影できる点です。
持たなくても撮影ができてしまうのがGoProなんです。
また、動画メインでSNSにアップしたい方もGoProが向いているでしょう。
旅の道中の風景も全て撮りたいならタイムワープ 機能を
旅の移動中の風景も撮りたい人にも向いています。
GoProにはハイパーラプスやタイムワープ と呼ばれる機能がついています。
この機能は簡単にいってしまうと、早送りで録画できる機能で、まるでワープしているかのような面白い動画を撮ることができます。
この撮影のメリットは、5時間程度の長い動画もわずか5分程度に収められる点です。
動画を見返すときも、わずか数分で旅のきろくを復習できるので、ホテルのベッドの背もたれにもたれながら、1日を振り返ることができます。
動きのあるカッコイイ動画を撮りたい
GoProは映像そのもののクオリティーというより、激しくダイナミックなアクションを撮影しながら、動きで見せる動画を作るのに向いています。
走っているシーン、泳いでいるシーンなど動きのある動画を撮影して編集でつなぎ合わせるだけで、本格的な動画が仕上がります。
これらもアプリ内で編集すればBGMなどもセットにして作れます。
GoProの公式動画を見てください。
動きのある短いカットをつなぎ合わせて動画を作っていることがわかると思います。
GoPro公式YOUTUBEより
自撮りをしたい
自撮りをしたい場合も間違いなくGoProです。
GoProの特徴はどのアクションカメラよりも圧倒的に広角なことです。
なので、自撮りをする場合、自分の顔を入れつつ、背景の風景もしっかりと収めることができます。
Super view モードにすると、画角は15〜16mmと圧倒的に広くなります。
他のアクションカメラの場合は、自撮りをすると、画面の3分の1程度を自分の顔と体が絞めてしまうため、旅行中の風景がかなり隠れてしまいます。
反対にミラーレスは自撮りに向いていません。そもそも片手でレンズをこちら側に向けて支え続けるのが不可能ですからね、、、
さらに、GoPro HERO8 Blackから、レンズの下にマイクが設置されており、自撮りをする時は、マイクが自分の方向に報うようになっているので、音声収録にも向いています。
ただし、GoProにも欠点があり、レンズをこちら側に向けている時は、モニターで映像をリアルタイムで確認できてない点です。
デジタル一眼が向いている旅スタイル
あくまで遊ぶことがメインなら、GoProなんです。
ミラーレスカメラは確かにプロ仕様の圧倒的な写真を撮れますが、ミラーレスを持つことによって何が起こるのかというと、、
遊びではなく「撮影」メインの旅になってしまいます。
いわば、写真を撮るために旅に出るというようなフォトグラファーのような感じですね。
このような旅のスタイルが好きな方にデジタル一眼は向いています。
美しくて綺麗な動画を撮影したい
ここからは、デジタル一眼についてお届けします。
デジタル一眼は、一言で言うなら旅の思い出を情緒あふれる写真で残すためのデバイスです。
風景はもちろん、人が楽しんでいる表情など、その瞬間をリアルに切り取り表現します。
圧倒的に美しい映像、情緒あふれる映像を撮るのは、デジタル一眼に軍配が上がります。
その理由は、ボケ感、色あざやかさ、画素数、どれもがずば抜けているからです。
- 1:ボケ感
ピントを向けた瞬間、それ以外の風景に美しいボケが入ります。
どんな写真であってもプロ感を出すことができます。 (もちろんボケ無しも可能です) - 2:色鮮やかさ
イメージセンサーがGoProの3倍以上あるので、色の再現力が圧倒的に美しく仕上がります。
夕日や空、海、街並み、全てが美しい仕上がりになります。
いわゆるフルサイズと呼ばれるもので、35mmのイメージセンサーを搭載しています。 - 3:画素数は4000万画素
僕のα7Rⅱは画素数が4000万画素あり、隅々までクリアに撮影することができます。
ちなみに、6000〜8000万画素数のものも出ていますがポスター撮影など、大きな紙に印刷しない限り、そこまで高画質な物は不要です。 - 4:編集は自由自在
そして撮影した写真の編集ですが、色味を自由自在に操れます。
重くてもいいかプロ仕様の写真を撮りたい
デジタル一眼が優れている点は、先ほどお伝えした以下の4つです。
- 1:美しいボケ感
- 2:色鮮やかさ
- 3:画素数は4000万画素
- 4:編集は自由自在
もちろん、これらは写真撮影にも言えることです。
というかむしろ、写真でこそ本領発揮をしてくれます。
ただし、デジタル一眼のいちばんの欠点である重さを受け入れられるかどうか。
重量は1.5kgくらいでパソコン一台分くらいありますし、もちろんポケットの中にスッポリと入ることもありません。
ですが、このようなデメリットを差し引いても、言葉では表現できないほど美しい描写力を持っています。
なのでデジタル一眼がむている方は、そのカメラ特有の重さや無骨さみたいなところも好きになれる方かなと思います。
僕も最初はこんな感覚持ち合わせていませんでしたが、使い込んでいると不思議と愛着が湧いてくるものですね。
夜ぞらに瞬く無数の星を手中に収める
夜景についても、圧倒的にミラーレスに軍配が上がります。
何も設定せずに「auto」モードで撮影してもしっかりと表現してくれます。
当然星空なんかも、目で見ている以上に空に散りばめられた無数の星を捕らえることができます。
これは本当に感動的です。
「SNSは写真メイン」という方
もし、インスタグラムなどのSNSを写真メインでされているのであれば、確実にデジタル一眼をオススメします。
特にインスタグラムなどは、写真一枚であっと言わせる必要があるため、描写力、色の再現力、ボケ感の写真が撮れるデジタル一眼は最強でしょう。
【まとめ】GoProとデジタル一眼の違いを比較
ここでGoProとデジタル一眼の違いを表にまとめているので、確認してみてください。
contents | GoPro HERO 8 black | デジタル一眼(α7Rⅱ / レンズ込み) |
サイズ | 高さ 4.8 cm × 横幅 6.6 cm × 奥行 2.8 cm | 高さ 9.6 cm × 横幅 12.6 cm × 奥行 73.9 cm |
重さ | 126g | 625g(本体) + 886g(レンズ) |
耐久性 | ◎ | 落とすのは絶対にNG |
耐水性 | ◎ | 小雨は問題ない |
防塵性 | ◎ | ○ |
色の表現力(センサーサイズ) | ○ | ◎ |
ボケ感 | 無し | ◎ |
コスパ | ◎ | × |
デジタル一眼のレンズはGM24-75mmを使用(→SONY公式ページ)
【総括】コスパが良いカメラはどっちだ?
最後にコストパフォーマンスについてお伝えします。
コストパフォーマンスで言えば、確実にGoProです。
- 写真も撮れて映像も4K
- タイムラプスなど様々な撮影モードで楽しむことができ、
- ポケットに入るサイズ
- 何も装着せずに海の中にそのまま入って撮影ができる
- マウントが20〜30種類ある
- 強力な手振れ補正
- 耐久性がある
これだけ揃って、55,000円前後で手に入るので、コスパは十分いいでしょう。
もちろん、デジタル一眼もずば抜けた映像や画像を残すことができますが、その機能のために、20〜30万円のコストがかかってしまいます。
おまけに重くデカく、手振れ補正もなければ、
撮影やカメラ自体が大好きな方向けの至極の趣向品と言えるでしょう。
もしどうしても気になるデジタル一眼が機になるなら、、、
それでもデジタル一眼の魅力に惹かれる方も多いかと思います。
その場合は、まずはGoProを購入して、撮影の面白さを体感して、これならずっと続けられそうだ。
と思ってから購入しても良いでしょう。
数十万円出してデジタル一眼を購入したけれど、結局、クローゼットの中で眠っている、、、
という事態は避けたいですよね。